ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


「美羅ちゃん?大丈夫か?」


雅史さんに声を掛けられ
我に返る。


「聖斗のこと心配してんだろ?
まぁな…辛いことだけど
俺は、聖斗に全て話したこと後悔してないから…

アイツは、そんなヤワなヤツじゃないよ。
それに、俺が気を使って話さなかったら
聖斗はきっと、俺を恨むと思う。

"親友なのに、なんで言ってくれなかったんだ…"ってね。
真実を話さなかったことで
美羅ちゃんと聖斗はどうなった?

これ以上、言わなくても分かるよね」


「雅史さん…」


そうだった…
相手を気遣い、多くを語らなかった私たちはすれ違い
真実を言わなかったばっかりに
別々の人と結婚してしまった
私と聖斗…


雅史さんの言う通りなのかもしれない…


「で、俺になんか相談あって来たんだよね」

「あっ、そうだった…」


理絵さんのことで
すっかり忘れてた。


私が悩んでることを話すと
雅史さんは、いっぺんにお医者さんの顔になる。


「なるほどね…
じゃあ、診察してあげるよ。
明日、病院においで」


雅史さんが、そう言うやいなや
智可が大声を上げる。


「お兄ちゃん、ソレ、絶対ダメ!!
診察って、内診もするんでしょ?
聖斗君にバレたら
お兄ちゃん殺されるよ!!」

「ちょ…っ、智可…ヤダ…」


きっと、この時
3人共、同じ場面を想像してたと思う。


「智可!変なこと言うな!
俺は純粋に医者としてだな…」

「ホント、ダメだよ。
聖斗君、間違い無くキレるから…
長生きしたかったら
他のお医者さん紹介した方がいい」


呆れ顔の雅史さんはが
真っ赤になってる私の顔を覗き込む。


「仕方ないな…
俺も、長生きしたいし

心配しなくていいよ。美羅ちゃん
そっち方面に詳しいDr紹介してあげるから
もちろん、女の先生でね」

「あ、はい。お願いします」


智可のバカ!
もの凄く意識しちゃったじゃない。


でも、私もその方がいい…

雅史さんに見られるのは、やっぱ…ヤダもん…