ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


「聖斗…私のことは
ホントにいいから…
1人で行くよ」


私も聖斗を直視できなくて
視線を下げ
そう言う。


「ハァーーッ
いいよ、行くから…
これで行かなかったら
お袋に殺されるよ」

「伯母さんには黙ってる。
聖斗が来てくれたことにするから…」


これ以上
聖斗の不機嫌な顔
見たくないよ…


「今日はヤケに、しおらしいんだな…
いいって、行くよ」

「でも…」

「ほら、来いよ」


聖斗が私の腕を掴み
ガレージに向かって歩き出す。


スーツ姿の聖斗は
いつもより一段と大人びて見えて
かっこいい。


新しい制服に包まれた私の胸は
ありえないほど
大きく高鳴る。


この車の助手席に乗るのは
あの日以来
お互い話す言葉が見当たらなくて
終始、沈黙が続く


とりあえず、謝った方がいいよね…


「聖斗…この前は、ごめんね。
私…」

「もういい。
なんにも聞かないって言ったろ!」

「…うん」


完璧に嫌われたってことかな…
意地を張って
聖斗の神経逆なでする様なこと言った
私が悪いんだよね…


「別に、お前の為に入学式行くんじゃねぇし…
久しぶりに母校を覗きに行くだけだ。
2年ぶりだからな…」


そう…
私の行く高校は
聖斗、そして優斗の母校でもあるんだ…


でも、私の為じゃないって言われると
無性に悲しいよ…聖斗


もう、私
聖斗にとって
ただの目障りな存在になっちゃったのかな…


居ない方が、いいのかな…