ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


「美羅…」


強く、強く抱きしめられ
私は戸惑いながらも
聖斗の背中に自分の腕を絡めていた。


押し当てられた胸から
聖斗の鼓動を感じる。
この感覚…
忘れたことなど無かった…


でも、まだ全てを受け入れる準備は出来てなくて
心の底から嬉しいとは思えない。


「怖い…」

「分かってる…」


聖斗は、私の揺れ動く気持ちに気付いていた。


「俺は覚悟を決めた。
後は、お前次第だ…美羅
無理強いはしねぇ
待てと言われれば、待つ」

「聖斗…
私と聖斗が、元に戻ったら
皆、不幸になるよね?」

「そうなるだろうな…
でもな、俺はそれでも美羅が欲しい」


ダメだ…
私も聖斗が欲しい…


再び、私たちは
禁断の扉を開けようとしてる


あの、兄妹だと知らされた時とは
また違った心の痛み


あの時は、2人の気持ちだけで良かった…
でも今は
それぞれに家族が居て
好きだからという気持ちだけで
その重い一歩を踏み出すことは出来ない。


「一つだけ…聞かせてくれ
美羅の俺への気持ち
言葉にして聞かせてくれ」


あぁ…聖斗…
私の気持ちは、ずっと一緒だよ。
ずっと、ずっと…


「聖斗のこと…愛してる…」


封印されてた気持ちが溢れ出て
もう、抑えることなど出来ない…


「愛してる…愛してる…
聖斗だけ…愛してる」

「俺も、美羅だけを…愛してる」


言ってはイケナイ言葉を
言ってしまった…


聞いてはイケナイ言葉を
聞いてしまった…


それも、また
決して逆らうことの出来ない
私たちの運命だったのかもしれない…