ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


「そうだね…」


聖斗の言葉に同感しながら
私もソファーの隅に腰をおろすと
なぜか聖斗が怖い顔して
こっちを睨む。


「何?」

「理絵も悪いがな
美羅だって悪いぞ!
瑠菜のこと
なんで、ハッキリ断らねぇんだ?」

「そんなこと言ったって…
断ったりなんかしたら
理絵さん、凄く怒るし

それに…
私、瑠菜ちゃんと居たかったんだもん」

「瑠菜と…居たかった?」


聖斗は信じられないという表情を見せる。


「そうだよ。
瑠菜ちゃんと居ると楽しくて…
昨日出来なかったことが
今日出来たりして
毎日が発見なんだよ」


興奮気味に話す私に
聖斗は冷めた視線を向ける。


「バカか?お前は…
自分の子でもねぇのに
よくもまぁ、そんな能天気なこと言ってられんな。

それに…
瑠菜は、俺と美羅を引き裂いた張本人なんだぞ。
それなのに、なんで…
辛くねぇのかよ?」


聖斗…
聖斗は、そんな風に思ってたの?
だから私に瑠菜ちゃんを預けたくなかったの?


「私が辛い思いをしてるんじゃないかって
心配してくれてたの?」

「まあな…」

「そう…そうだったんだ…
でも、辛くなんかないよ。
私、瑠菜ちゃんが可愛くて
大好きなんだから」

「美羅…」

「だって、聖斗の子供だもん」


大好きな聖斗の子供だもん。


聖斗が私から視線を逸らし
下を向くと
私の右手をギュッと握る。


「理絵の子だぞ…」

「でも、聖斗の子供だよ」


聖斗が顔を上げた次の瞬間
私の体は、ソファーに深く沈み込んでいた…


「聖斗…」

「どうしてだよ?
憎くないのかよ?
瑠菜が居なかったら
俺たちは一緒になれたんだぞ!」

「…そうだね。
でも、私は瑠菜ちゃんが好き…
聖斗と同じ位
好き…なの」


つい、出てしまった本音

目の前の聖斗の瞳が
大きく揺れた…