ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


一体、私は
何をしたんだろう…
これほどまでの罰を受ける理由を教えて欲しい…


普通に生きて
平凡な幸せがあれば満足なのに…


高望みなんて、してないのに…



「すまない…
君の人生を狂わせたのは、僕だ。
許してくれなんて言わない。

でも、謝らせて欲しい…
13年前、僕は出所して
その足で君が引き取られた伯母さんの家に行ったんだ。

伯母さんに謝罪してた時
可愛い女の子が学校から帰って来て
何も知らないその子は
僕を見ると
『こんにちは』って
ニッコリ笑って挨拶してくれた。

伯母さんは、君を動揺させたくないから
何も言わず帰ってくれと言った。

だから僕は
君に…美羅さんに
謝ることが出来なかった…

今更かもしれないけど
謝らせて欲しい…

本当に、すみませんでした…
すみません…でした…」

「黒木…さん」


畳に額を擦りつけ
ひたすら謝罪の言葉を繰り返す彼を
見たくなかった。


私は、そんなこと望んでないよ…


「頭を…上げて…お願い…」


私の言葉が聞こえているのか
いないのか…
黒木さんは、尚も謝り続ける。


その姿は、とても痛々しくて
見ていられなかった。


「黒木さん…
もう、いい…いいから
私はあなたを恨んでない…から…
お願い、頭を上げて」

「美羅さん…」

「みわちゃんって、呼んで。
いつもの黒木さんに戻ってよ…」


顔を上げた黒木さんの目から
零れ落ちる一筋の涙
それを見た時
彼が抱えてきた苦しみを、取り除いてあげたいと思った。


彼を抱きしめ
全て許すと伝えると
黒木さんの嗚咽が大きくなり
私も涙を堪えることが出来なかったんだ…


2人で抱き合い
泣いた…
ただ、泣き続けた…