2月16日
私の22歳の誕生日。
伯母さんには、智可の家に行くと嘘をつき
仕事帰りの聖斗と
外で待ち合わせした。
ごく普通の
何処にでも居る恋人同士みたいに腕を組み
夕闇迫る街を歩く。
あの日から
丁度4年…
そう、4年前の今日
私は聖斗の口から
絶望的な事実を聞かされた…
私たちは
血の繋がった兄妹なんだと…
変えられない定めに
一度は離れてしまったけど
でもまた
聖斗を感じられる一番近い場所に戻って来れた。
ビルの谷間を吹き抜ける北風の冷たさも
忘れてしまうくらい
絡めた腕が温かくて
心まで、その温もりで満たされていく…
聖斗が予約してくれたレストランで
贅沢なディナーを食べ
デザートのイチゴタルトを目の前にし
はしゃぐ私の姿を
頬杖を付き
微笑みながら見つめている聖斗。
「美羅…」
「んっ?」
「俺のも食え」
そう言って
自分のタルトの乗ったお皿を
私の方へと押しやってきた。
「わぁっ!ありがと聖斗」
お皿を引き寄せ
フォークを向けたその時
お皿の上に、有るはずの無いモノを見つけた…
「これ…」
「プレゼントだ。
誕生日、おめでとう。美羅」
真っ白なお皿の上で
キャンドルの揺らめく炎に照らされ
遠慮気味に小さな光を放っているモノ
プラチナリング…
「あぁっ…」
「婚約指輪も、結婚指輪も
お前に渡すことはできないから…
だからこれは
ずっと美羅の側に居るって約束の指輪だ」
「せい…と…」
「約束する。
今度こそ、美羅から離れたりしないから…」
夢なら覚めないでほしい…
薬指を滑り
私のモノになった約束の指輪。
聖斗の顔が霞んで見えない…
「嬉しいよ…聖斗…
大切にするね…
一生、外さないからね…」
潤んだ瞳で
精一杯の感謝の言葉を口にする私に
聖斗は大きく頷き
再び、屈託の無い笑顔を見せる。
「当然だ!
それと、もう一つ…」
「え…?」
「美羅の就職のことだ…」
就職?
あ…そうだ…
私、大学の近くの会社に内定貰ってたんだ…
私の22歳の誕生日。
伯母さんには、智可の家に行くと嘘をつき
仕事帰りの聖斗と
外で待ち合わせした。
ごく普通の
何処にでも居る恋人同士みたいに腕を組み
夕闇迫る街を歩く。
あの日から
丁度4年…
そう、4年前の今日
私は聖斗の口から
絶望的な事実を聞かされた…
私たちは
血の繋がった兄妹なんだと…
変えられない定めに
一度は離れてしまったけど
でもまた
聖斗を感じられる一番近い場所に戻って来れた。
ビルの谷間を吹き抜ける北風の冷たさも
忘れてしまうくらい
絡めた腕が温かくて
心まで、その温もりで満たされていく…
聖斗が予約してくれたレストランで
贅沢なディナーを食べ
デザートのイチゴタルトを目の前にし
はしゃぐ私の姿を
頬杖を付き
微笑みながら見つめている聖斗。
「美羅…」
「んっ?」
「俺のも食え」
そう言って
自分のタルトの乗ったお皿を
私の方へと押しやってきた。
「わぁっ!ありがと聖斗」
お皿を引き寄せ
フォークを向けたその時
お皿の上に、有るはずの無いモノを見つけた…
「これ…」
「プレゼントだ。
誕生日、おめでとう。美羅」
真っ白なお皿の上で
キャンドルの揺らめく炎に照らされ
遠慮気味に小さな光を放っているモノ
プラチナリング…
「あぁっ…」
「婚約指輪も、結婚指輪も
お前に渡すことはできないから…
だからこれは
ずっと美羅の側に居るって約束の指輪だ」
「せい…と…」
「約束する。
今度こそ、美羅から離れたりしないから…」
夢なら覚めないでほしい…
薬指を滑り
私のモノになった約束の指輪。
聖斗の顔が霞んで見えない…
「嬉しいよ…聖斗…
大切にするね…
一生、外さないからね…」
潤んだ瞳で
精一杯の感謝の言葉を口にする私に
聖斗は大きく頷き
再び、屈託の無い笑顔を見せる。
「当然だ!
それと、もう一つ…」
「え…?」
「美羅の就職のことだ…」
就職?
あ…そうだ…
私、大学の近くの会社に内定貰ってたんだ…


