「聖斗…」
「美羅は何も悪くないからな。
悪いのは、俺だ…」
「違う!違う!
私が聖斗に抱いてって言ったんだよ。
私だって、同罪だよ…」
私たちは、2人で罪を犯した。
だから、裁かれるのも2人だよ…
聖斗1人を悪者にはしないから…
その夜は
抱き合って眠った。
でも、目覚めた時には
聖斗の姿はどこにも無く
毛布に残る微かな温もりだけが
昨夜の許されない情事が
現実だったと、教えてくれているみたいだった。
一度そういう関係になると
お互いを見る目が変わっていく…
何気ない日常でも
聖斗を見ると
フッと、アノ夜を思い出してしまい
体の芯がフツフツと熱くなる。
夜になると
聖斗の部屋で過ごし
当然の様に抱かれた…
兄妹などという
忌々しい関係など忘れたかの様に…
このまま
秘密の関係が続いてくれたら
それでいい…
それ以上は、何も望まない。
聖斗も、そう思ってくれてるって信じてた。
ずっと、このまま…
でも…
違ってたんだ…
その日も聖斗の部屋のベットで
愛し合い
終わった後の余韻に浸っていたけど
いつもと何かが違ってた…
今日の聖斗は
どこか冷めてて
一切の不安が
私の心に芽生えたその時
何気なく
そう、ホントにサラッと
聖斗は言ったんだ…
「いよいよ明日は美羅の引越しだな…」
「うん…大学なんて行きたくない…」
「仕方ないだろ?
美羅が選んだ大学だ…」
「そうだけど…
あの時と今じゃ違う。
聖斗と離れたくないのに…」
「なぁ、美羅…
向こうに行ったら…
彼氏、つくれよ」
「えっ?」
「俺も…彼女つくるから」


