『兄』という存在に
恋心を抱くさえ許されないのに
私は神をも恐れぬタブーを犯そうとしてる。
『禁断』という、タブーを…
世界中の全てを敵にまわしてもいい。
どんなに蔑まれ、罵倒されようが
構わない…
私は、聖斗を…愛してる。
何時しか私は
あの、ショーツ一枚の姿で
聖斗に抱かれてた。
「これ、美羅の趣味か?」
黒いフリルを指でなぞりながら
聖斗が顔を上げる。
「恵美里に…貰ったの」
「だろうな…」
「変かな?」
「変なワケねぇだろ…堪んねぇよ…
美羅のこと、マジで抱きそうだ…」
聖斗…
「…抱いて…欲しい」
「美羅…」
「ホントにいいんだよ。
私は聖斗に抱かれたい」
酔ってたのもあった。
こんな大胆なこと
シラフじゃ、中々言えない。
「後悔するぞ…」
「しない。
絶対、しない。
だから、お願い…抱いて…」
聖斗の瞳は迷っている様だった。
それは私を思ってのこと…
聖斗の優しさは嬉しいけど
今だけ…私が『妹』だということを忘れてほしい…
1人の女として
見てほしい。
「聖斗を…愛してるの…」
「泣かないって、約束できるか?」
「うん」
私たちは、罪を犯す…
人の道に外れた大罪。
兄を…
妹を…
愛してしまったから…


