「それより! 早く目的果たしちゃおーよっ!」
俺達の諍いが嫌だったのか前から思っていたのか。
唐突に梨沙がそんなことを言い出した。
「ったく…。
早く帰りてぇならそう言やいいじゃん」
「え?」
「え?」
ため息混じりに放った言葉。
その言葉に何で?とでもいいたそうに梨沙が首を傾げる。
思っても見ない反応に、俺も続いて首を傾げる。
なんだ、違うのか?
それともそんなにクレープ食いたいのか?
「どんだけ食い意地はってんだよ…」
「はあ?」
聞こえたらしい。
ていうか、それも違ってた。
じゃあ一体何なんだ?
つーかさぁ……

