そんな俺の行動に驚いたようで。


「え…ひ、紘嵩君…?」

と、戸惑っていた。


「お前めっちゃ髪さらさらじゃん。

すげーな」


関心するように言うと、桜音の顔はポポポポポっと瞬時に赤くなっていく。



ていうか、こいつ今日一日でどんだけ赤くなってんだよ。

体の水分、全部抜けてんじゃねぇ?



「あーはいはい、そこでいちゃつかないでくれますーお二人さん」


「うわっ!?」
「ふぇっ!?」


突然聞こえてきた声。

その邪魔とも言える声の主は健で。


2人して驚いてしまった。



「っせーな、んなんじゃねーよ」


否定はするものの、腹の虫はおさまっていないようでちょっと不機嫌。

ちなみに桜音はいちゃいちゃ、という言葉に反応していたようで「い…いちゃいちゃ……」と
また顔を染めていた。