「そいえばお前、どうして試合に出ようと思ったんだ?」


変わろうとしても、苦手なら避けることは出来る。

実際大会とかでは、男子との対戦は無いわけだし。


出ること無いって思ってたから、あれだけ動揺したわけだし。



「え、と…」


桜音は俺の言葉に戸惑うように、声をとぎらせる。


その様子は、言おうか言わないか悩んでるように見えた。


一瞬、言わなくてもいい。と言おうとしたが
知りたいのも事実。


そんな綺麗事はやめた。