臆病なあたし




あたしがここに来た時に

すでに将吾が座ってた





『…なぁ』


『…っ!はいっ』




突然声をかけられ
みっともなく声が裏返る




『どうして、避けるの?』


どうしよう


『だから、避けてなんかないよ…』




目を見ないように言った


目を合わせてしまうと
好きだとばれてしまいそうだから

好きが溢れてしまうから




『避けてるだろ…?』