っていうか…
さっきから女子の甲高い声が
やまない。



「キャー!ど‐しよ!?
アタシC組だぁっ!」


「うっそ!いいなぁー!」

「当たりじゃん!」


「E組とかヤバいんですけどッ!」









…ヤバいのか。
私はイマイチわかんない。








早紀いわく、朝高は
美男子率が高いらしく、
女子の方々はその美男子のいる
クラスに興味津々らしいです。





って、私もクラス探さなきゃ…







ドカッ!






「…ッ!?」




突然、後頭部に走る痛み。









こんな事するの…





「新ッ!何すんの!?」





「わり、手が滑った。」







…ッ、ムカつく!




棒読みで私を見下ろす新を
キッと睨みつける。




この性格最悪な男は



萩原 新(15)

私の幼稚園からの幼なじみ。
小学校にあがったときは身長も同じ、
むしろ私の方が大きかったのに…。

今は見上げるくらいの高さで。


意地悪で生意気で自分勝手で…
昔はあんな可愛かったのに。




「あ、何だよ?
 俺の制服姿がイケてるからって
 じろじろ見んな。」



「はあ?誰が見るかッ!」



何言ってんだか。
イケてるとか自分で言うなっての(笑)





そんなことを1人考えながらもクラス表に書かれた自分の名前を見つけ、


「あ!あった、あった。えーと……きゃ!?」


突然暗くなった視界に素っ頓狂な声をあげる。