桜の木の下で




時刻は8:30



「せ、先輩、ご飯食べません?」



「あ、そうだね」



先輩がむくっと起き上がった。



慌ててベッドから降りる。



「そんなに慌てなくても」



と先輩が笑った。



笑った顔もやっぱり格好いい…



ぼーっと見つめていると、



「……俺の顔になんかついてる?」



と首を傾げながら聞いてきた。



「い、いいえ!」



慌てて視線を逸らす。



「優希ちゃん見てると全然飽きないよ」



と先輩はまた笑った。