桜の木の下で




「ん、んじゃあ優希ちゃん、ベッドで寝なね?」



よろめきながら、先輩はソファーへ向かう。



「そ、そんな!だめです!先輩風邪引いちゃいます!」



慌てて立ち上がって、先輩の前にすっと移動した。



うおっ!と先輩がびっくりする。



「…そ、それなら、優希ちゃんだって風邪引いちゃうでしょ」



「わたしは大丈夫です。泊まらせていただいてる身なので」



「だーめ」



一歩も譲らないわたしと先輩。



…あ、いいこと思いついた。



「先輩」



「ん?」



「一緒にベッドで寝ません…?」