桜の木の下で




23:00



先輩と他愛のない話をしていると、



「ふわあー…」



眠くなってきた。



「……俺ソファーで寝るから、優希ちゃんベッドで寝な」



先輩が立ち上がった。



「え、いや、わたしがソファーに「女の子をそんなところに寝させられません」



「だめですっ!」



先輩のジャージの裾を掴む。



先輩がびっくりして、わたしを見下ろした。



わたしは自然と先輩を見上げる感じになる。



「っ……」



先輩の顔が真っ赤になった。わたしから顔を逸らし、口元をおさえている。



「え、先輩…?」