桜の木の下で




先輩の顔が近づいてきた。恥ずかしくて、ぎゅっと目を瞑った。



先輩の手がわたしの頬に触れる。



「ひゃあっ!」



思わずびくっと体が震えた。



「…っ可愛い」



くすっと笑い、先輩はわたしの頭をポンポンっと軽く叩いて、ロッカーに戻って行った。



…え、な、何今のっ!



ものすごく恥ずかしかった…



い、今のも…無意識?