「っ高橋!」 「っ!!?」 体育館を出ると、帰ったはずの結城くんがいた。 「どないしたん!!?」 わたしの顔を見た途端、結城くんの顔色が変わった。 「……なんでも、ないよ」 「なんでもないわけないやろ?…ほら、帰るで」 わたしの手を引いて、結城くんは歩き出した。