桜の木の下で




「…うん、好きだよ」



好き。大好き。



先輩の何もかもが大好き。



俯いていると、



「ったく可愛くなっちゃってもーっ!」



「ふぎゃ!」



遥香ちゃんはぎゅっとわたしを抱き締めて、わたしの頭を胸に押しつけた。



「あたしも応援するから、頑張るんだよーっ?」



「んぐーっ!!ぐ、ぐるじい…っ!」



「あ、ごめんごめん!」



…わたしに、心強い味方ができました。