桜の木の下で





「せ、先輩離してくださいっ!」



必死に逃げようとしても、



「やーだっ」



と先輩は腕の力を強めるばかり。



「ねえ、好きなんだけど」



しまいには耳元で甘く囁かれ、ペロッと耳を舐められた。



「ひゃあっ!」



「可愛いーっ…」



先輩はわたしの髪を撫でながら、尚も耳を舐めてくる。



「やっ…先輩、やめてくださっ…」



必死に抵抗してもやっぱり逃げられない。



もうだめだ…



諦めたときだった。



「…お前何してんの?」