「……き!優希!」 また誰かがわたしの名前を呼んでいる。 「んぅ……」 もう少しだけ…っ 「中村さんっ!」 今度は別な人の声がした。 「ふわぁ…」 目を開けると、 「優希!」 「高橋!」 「わあっ!」 至近距離でお兄ちゃんと結城くんの顔が見えた。 「って中村さんいい加減離してくださいっ!」 結城くんがいつの間にかわたしを抱き締めている先輩の腕をほどこうとしている。 しかし先輩は腕の力を強めるばかり。 「先輩っ!悠太先輩っ!」 先輩の体を揺さぶると、 「んーっ…」 やっと先輩が起きた。