桜の木の下で




「…あ、来たか高橋」



結城くんが教室に入ってきた。



「んじゃあ俺はこれで!」



佐々木くんが教室から出て行った。



「ホントにありがとう!」



教室からひょこっと顔を出して、わたしがそう言うと、佐々木くんは右手を挙げて応えてくれた。



「あいつと何があったん?」



「さっき助けてもらったの」



「ふーん」



「…あ、用事は終わったの?」



朝用事あるって言って先に行ったんだよね。



「用事なんてねえよ」



「……え?あれ嘘!?」



「好きな奴とは二人になりたいやろ?」



「……やっぱりそれ考えてくれてたんだ」



「まあな!いい奴やろ?俺!」



そう言って結城くんは威張った。



そ、そうですねーっ!