桜の木の下で




「亮くんとさっき会ったんだけど、寂しそうな顔しててさ。…二人を見て理由がわかった」



廊下を歩きながら、お兄ちゃんが言った。



「寂しそうな顔?」



何かあったのかな…?



「…ああ、そっか。悪いことしたな」



先輩が納得した。



「え、何ですか?」



「んーっ、内緒」



そう言って先輩がニコッと微笑んだ。



「何でですかーっ!」



内緒にする必要あるの!!?



「申し訳ないことしたけど、俺譲る気ないから」



「だろな」



お兄ちゃんと先輩の会話について行けないわたし。



一人取り残されてる……