桜の木の下で




「どうしたんだろ急に…」



悠太先輩は目を擦りながらそう言った。



「ど、どうしたん…でしょうね?」



走り出した理由がわかるわたし。悠太先輩には絶対に言えない理由。



「…まあ、いいや、行こっか」



「はいっ」



悠太先輩が歩き出したので、後ろから付いて行った。



「…大会近いね」



ボソッと先輩が言った。



「そうですね!みんな気合い十分ですからねっ」



「一年生試合に出せるかな?出せそうな人いる?」



「結城くんと長嶺くんは先輩方に付いていけてますし、この二人なら出せると思いますけど…」



他の一年生はまだ体力がない。中学ではエース的存在でも、高校のレベルに付いてこれてない一年生がたくさんいる。