桜の木の下で




「ええよ!狭いやろ?」



結城くんはわたしから離れた。



「大丈夫だって、ほら、早く!」



バサッと傘を開いた。



「~っ!わ、わかった!やから傘は俺に持たせて?」



「んじゃあ、よろしく!」



傘を結城くんに渡した。



「…行こか」



「うんっ」



雨の中、わたしと結城くんは歩きだした。




…このとき、後ろからお兄ちゃんと悠太先輩が見ていたことを、わたしと結城くんはわからなかった。