桜の木の下で




体育館を見ると、お兄ちゃんと悠太先輩はシュート練習をしていた。



「お兄ちゃーん!先に帰ってるからねー!」



大きい声でそう言うと、お兄ちゃんはこっちを向いた。



「一人かーっ?」



「結城くんと一緒にー!」



そう言うと、悠太先輩の顔が曇った。



…どうしたんだろう?



「先輩お疲れさまでした!」



頭をぺこっと下げると、



「おつかれー」



いつものように笑顔で手を振ってくれた。…さっきのは見間違いかな。



「お疲れさまでーす!」



結城くんもぺこっと頭を下げた。