桜の木の下で




後ろから手が伸びてきた。



その手は簡単にダンボールを取った。



「ほらっ」



その人の正体は…



「あ、ありがと…!」



結城くんだった。



帰ったんじゃなかったの…?



というか、ち、近い…!



わたしの真後ろに結城くんが立っている。



恥ずかしくなって、ダンボールをベンチに置くために結城くんから離れた。



「ゆ、結城くん帰ったんじゃなかったの…?」



何も話す話題が思いつかなかったので、さっきの疑問を聞いてみた。



「あー、高橋と帰りたいなあ思て、高橋さんたちの自主練見とったんよ」



「そうだったんだ…!」