桜の木の下で




「…大切な妹さんを抱き締めちゃって」



「…あ」



昨日のことってそれ…!!?



「…他の男なら許さねえよ?一時の気分で女を口説くような軽い奴になんざ優希渡したくねえし」



急にお兄ちゃんが真面目な顔をして話し始めた。



「でも亮くんなら、別にいいや!」



…え、急に明るくなった。



信用できるし!



そう言ってお兄ちゃんは先に歩いて行った。



「…あは、あはははは」



なんて人なんだお兄ちゃん。



「信用できるしって…嬉しいけどさあ…」



結城くんは困ったように頭をポリポリ掻いた。



一時の気分で女を口説くような軽い奴って…増岡先輩?