「おはよーーなな」

「あ、おはようさや」

夏休みが終わった。結局私はあれから課題に手をつけることが出来んくて夏休みぎりぎりでやる羽目になった

「もう学際やなぁ」

「けど、もう終わった気分やけどな、若干」

「せやな」

夏休み中遊ぶことも忘れて励んだ看板作りから一週間はあっという間で、忠義や雄太と会うのも久しぶりやった
結局、さやの言ってた皆で課題をやろう企画は発言だけ空しく終わった







「忠義ーーーお前焼けた?」

「焼けて…たんかな」

「あ、そか。看板作りか」

「お前なんで来んかってん。俺ら四人でめちゃくちゃ頑張ってんで」

「四人?」

「え、雄太と、ななんとさやさん」

「あ、そうなんや。まぁいいや、そんな頑張ったお前におみやげがあんねん」

「みやげ?」

「そ、はいこれ!」

「…いらん!!」

「なんでやねん、めっちゃかわいいやろこれ。俺、沖縄でこれあいつにあげなって感じてんもん。やから、もらえ」

「なんやねんこれ…そんなんやったらまだ適当なチョコレートの方がましやわ」

「まあそう言うなって。雄太の土産も一緒やから」

「別にうれしくないで、それ」

教室に入ると懐かしい面々がいっぱいでちょっとうれしくなった
忠義ももう来てて、さっそく友達に絡まれてた

「ななん、さやさんおはよーー」

「あ、北ちゃんおはよう」

「おはよー」

「あー、やっぱり焼けたなぁ二人とも。頑張ったな~」

「まぁね」

それからその日は先生の話で終わってすぐに帰ることとなった
明日から授業が始まると思うと吐き気がしそうやけど、それもしかたないことで私とさやはそんなことを話しながら一緒に帰った