…っと！




そういやすっかり忘れてたけど、これも全部佐伯サンのおかげなのかな？？




……まさかね。


たった一つの会社が、学校なんてものをホイホイ変えられるわけないし！


偶然、ってことにしとこ！
うん、それがいい！






｢おい柚？どした、ぼーっとして。腰でも抜けたか？｣


そんなことをぼんやりしながら考えてたら、心配そうに敦が声をかけてきた。


｢え、あぁ大丈夫！｣

｢…本当か？無理だけはするなよ？｣


そう言って頭をぽんぽんと撫でて去っていく敦。
(もちろん効果音はキラキラ)


もうどこまで王子様キャラなのかわかったもんじゃない…。




敦に早くいい彼女が出来ますよーにっ！




そんな、元カノらしからぬ願いをかけながらあたしはマコと一緒に教室へと戻っていった。





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