「柚は笑顔が1番可愛いんだから、笑ってなきゃ駄目だろ?」


(そう言うアナタの方がよっぽど綺麗なんですけどーッ!!)


白い歯を見せ、効果音をつけるなら



『キラキラ』



がピッタリきそうな爽やかスマイルを向けてくる。


嗚呼、朝からこれは眩しすぎる…。




いつしかチャリを降りた敦は、あたしのスピードに合わせて歩いてくれた。

こういうところも人気の秘訣なんだろうなぁ…。


そんなことを考えながら歩いていくと、あっという間に学校に到着。


教室に行くと珍しく、もうほとんどのクラスメイトが教室にいた。



ちらっと携帯を見ると、時間はいつもより早いぐらい。


この時間なら10人もいないはずなのに、今日に限って来てないコの方が少なかった。