ヒロヤはすぐにお兄ちゃんに電話をしてあたしの無事を伝えてくれた。



「乃絵、帰るぞ」

「うん」



ヒロヤに続いて歩きだそうとすると、突然ヒロヤが足を止めた。



「お前、カイさんが好きなんだろ?」


「はっ?!何言ってんの?」


「バレバレなんだよ」


「うそだ!」


「ばーか!気づかない方がおかしいっての!」



…やっぱり?
バレてたのか。