階段を全て登ると、
カイの姿がはっきり見えた。



よかった!
これから一緒に家に戻ろう。



そう思った瞬間、
あたしは気づいてしまった。



カイの隣にいる人影に…
…だれ?



髪の長い、膝丈のスカートをはいたスレンダーな…女の人。



よく見るとカイとかなり親しそうに話している。



もしかして…彼女?


カイって彼女いたの?



あたしは目の前が真っ暗になりながらも、階段を駆け下りた。