「やばいです。隆起が暴れ始めました」 「負け犬が」 元西校の頭、川合隆起は俺に頭を取られてから荒れ始めた。 だからそろそろ俺にその被害もくるだろうと思っていた。 ついにきたか。 「けど虎さんには手を出さない気ですよ。虎さんには近づいてませんし」 後輩の田村が不思議そうに言う。 そうだ、あいつが狙うのは俺なのにあいつは俺に手を出さない。 おかしい。 もしかして・・・! 俺は聖夜を呼び出しに行った。 教室には聖夜がいなく、いたのはあいつの教室だった。