「じゃあ、目つぶってろよ」 そう言って虎君が笑った気がした。 私は言われた通りに目をつぶる。 バキッボキッバキッ 凄ましい音が耳に入る。 一体どうなってるの? 気になって目を開けてみる。 これは・・・ 目の前には血を流しながら気絶しているナイフを向けた男。 もしかして虎君が? 「暴力・・・?」 私は暴力が嫌い。 それにはちゃんと理由がある・・・。