「あっあのね」 「なんだよ」 いきなり話し出したあいつ。 しかも顔を赤くしながら。 もう少しで頂上に行く所であいつはまた口を開いた。 「虎君のことが大好きなんだ」 毎朝言っていたのとは違うような気がした。 こいつはそんなに俺のことが好きなのか? 俺の顔だけ・・・を見ているんじゃないのか? 俺の頭に疑問が浮かぶ。 「俺は・・・」 ’アクセサリーにしかすぎないのよ’ あいつの言葉が頭を過ぎる。