「うーんとね、確か中学のときに一つ上の先輩と付き合ってたよ。てか、虎は大の女嫌いだよ」 こうして桜がまだ舞い散る中、私は初めての恋をあきらめかけたのです。 けど、そんなの私には関係ない! 好きになったもんはしょうがないじゃん! こうして私の戦いが始まったのでした。 「おい、なんでついてきてんだよ」 「同じ高校だからね。しかも同じ学年」 「ついてくんな」 「好きー」 最初の無邪気な笑顔が幻だったのか? 虎君は私にかなりそっけない。