「おら、行くぞ」 なんとなく、手を伸ばしてみたくなった。 「うん!」 こいつは笑顔で俺の手を握った。 ドキッ まただ。なんだよ。 このドキッて。 もしかして心臓が悪いのか? 「虎君・・・」 下を向きながら俺の名前を呼ぶあいつ。 「なんだよ?」 俺がそう聞いたらあいつは顔を上げて言った。 しかも、とびっきりの笑顔で・・・ 「大好き!」 ドキドキが止まらない。 これはきっと・・・ 心臓が悪いだけだ・・・