目に入ったのは膝から出ている血。
押し倒されたとき怪我したんだな・・・。
「おい、血が出てんぞ」
「あっ」
「お前、気をつけろよな。もし俺がこなかったら犯されてたぞ?」
つい口が動いてしまう。
けど、本当のことだ。
もし俺がいなかったら確実にこいつの貞操を奪われていた。
「犯される?」
不思議そうになにを言っているかわからないって顔をしてやがる。
これだから鈍感は困るんだよ。
そうゆうのに鈍いって言うか・・・。
「もういい。とにかく気をつろ。次は助けてやれるかわからないからな」
「あっうん」
やっぱりわかってない馬鹿。
もういいか。

