「あんたさ、今すごいやばい状況にいるのわかんないの?」 「一応わかってますよ」 かほちゃんは呆れながら私を見る。 それにはちゃんと理由があって。 今日の朝、私の靴箱が荒らされていた。 中に紙切れが入っていてそこには・・・ ’虎に近づくな’ 赤いペンで書かれていてかなり怖かった。 「もうあきらめなよね。虎ってかなり女に冷たいけどあの顔とルックスだからかなりモテるんだよ?」 「それくらいわかってるよ、虎君がモテることくらい」 あんなにかっこよくて強いんだから。