「二度近づくなって言ったろ」 俺は冷たくあいつに突き放す。 「いや!なんで怒ってるか教えてよ!」 なんで怒ってるか? そんなのわかんねえよ。 ’ねえ、それは嫉妬なんじゃない?’ 聖夜の言葉が頭を過ぎった。 なんで今なんだよ? 「別にいいんだよ、とにかく近づくな」 お願いだからそれ以上近づかないでくれ。 「いや!虎君が大好きなんだもん!」 なんでそんなこと言えんだよ。 そんな直球なんだよ。 「俺はお前を好きにはならないから」