そんなこと言われても困るよ。 あきらめられないんだから! 「無理だもん!好きなものは好きなの!」 「はっ?」 「絶対あきらめないんだから!」 虎君をあきらめたらなんか終わりなような気がしてやだ! ここまできたら絶対虎君を落としてみせるんだから! 覚悟しといてよね! 「お前が傷つくだけだ」 「いいもん!」 「勝手にしろ」 虎君はそれだけ言うと私に背を向けて帰って行く。