後ろを振り向くとすごい顔をした虎君がいてそれだけ言うと行ってしまった。
二度近づくな?
もしかして怒らせちゃったの?
作戦・・・失敗。
「なんか鬼のような顔してたね。あれはすごい嫉妬してるよ」
「してないよー!ただ怒ってるだけだよ!」
あんな顔されたのは初めてだ。
虎君はどんなに付き纏ってもあんな顔しなかったから。
「なんで怒るの?」
うんうん。
考えてみればそうだよね。
「俺といちゃついてたからじゃない?」
「・・・それはないよ。今日の放課後とにかく謝らなきゃ」
「鈍感だね」
純君はそれだけ言うとまたカツカレーを食べ始めた。

