「あれー、虎なんか機嫌良くね?」 「なんだよ」 「なんかさ、機嫌いいよね」 俺の目の前でニコニコしながら笑うこいつは佐藤聖夜。 中学からの付き合いで何故か俺についてくる変な奴。 今までそんな奴いなかったから珍しい。 みんな俺を怖がって友達すらなろうとはしてくれなかった。 聖夜だけは俺の傍にいてくれた。 「あのさ、なんか最近の女ひつこくない?」 「いつもだろ」 聖夜は社交的で女子達とよく喋るけど本当は影で女の悪口を言っている最低男。 女を本気にさせておもいっきり傷つけて突き放す。