学校の入学式。 俺は出る気なんてさらさらなかった。 入学式四日前に俺はこれから通う北校の頭になった。 簡単に言えば四日前に北校の頭をぼこっただけだ。 勝手に北校の頭になったんだ。 別になりたくてなったわけじゃない。 通勤道ではサラリーマンはもういなく、学生はみんなもう入学式か。 俺は一人、桜が綺麗に舞い散る中歩いていた。 「すいませんでした!もう行かなきゃいけないんで」 女の声が聞こえた。 少し震えた声。 俺は少しだけ気になって声がするほうに向かった。