だいじの近くにある名前

「わかったよ。これはおれが責任もって、なんとかしておく。松田はそれでいいんだな」

ユミの声は意外と明るい。

「うん。やっぱり、泣くとすっきりする。それとも、話したせいなのかな。イチくん、声からアルファ波がでてるのかもよ」

そういっておれの額に、ユミはおでこをこつんとあてる。

なんだか妙に照れくさい。
服を着るとユミはコンポのなかからCDを抜いた。
ていねいにケースにもどし、かばんにしまう。

「帰って最後までゆっくりきいてみる。また泣いちゃったら、話きいてもらうから。じゃあね、また明日」

立ちあがり、送っていこうかといったが、また断られた。

おれはユミが帰ったあと、ソファーに寝たまま考えた。