問題の場所にたどりついた。

ユミの右ももの内側。

うす目をあけて、じっくり視線を走らせる。

足のつけ根のほとんどぎりぎり。
そこには紺色のタトゥーはなく、代わりに肉がピンク色にもりあがっている。

「どうしたの、これ」

それはコンパスで描いたような、きれいな円だった。

直径はボールペンの尻くらい。
中心のピンクは、そとにむかうにつれて肌の色になじんでいた。

なにかのあとのようだ。