だいじの近くにある名前

「どういうこと?」

いたずらっぽく笑うと、ユミは寝転がったままソファーに片ひざを立てた。

「自分でたしかめてみて」

そんなことをいわれたら、頭がショートしてしまう。
それが好奇心なのか、本能なのか、ばかなおれにはわからない。

身体を沈めて、ふくらはぎにくちびるをあてる。
歯を立てず、舌もつかわず、くちびるだけで強くかむ。
うすく静脈の浮いた白いふとももを、自分の指に先導されながらゆっくりうえにむかっていった。