だいじの近くにある名前

「アキラがね……」

熱くて甘い彼女の息が、おれのくちびるにかすかにふれた。
スピーカーから流れる『デューベイ』が、ほんのすこし遠ざかる。
おれは彼女の腰と頭に手をのばした。

「続きは、あとで話せばいい」

そういって身体を強く引きよせる。

彼女のひざからライナーが落ちた。

おれは動きを止めたユミのくちびるに、自分のくちびるを重ねてあわせた。