「いつきても、汚いねー」

おれはふてくされて黙った。
ジャージのパンツをわたそうとすると、ユミは首を横にふった。

「今日は、いい。だいじょうぶ」

なにがだいじょうぶなのだろうか。
なんだかぜんぜんわからない。

学校帰りで、今日もユミは制服姿だ。
動きづらい、スカートなんじゃないのかな。
それともあまりの汚さに、ジャージのパンツでさえ、バイ菌あつかいされてるのかもしれない。

おれはベッドのうえにかばんを投げると、ミニコンポのまえにしゃがんだ。